田島慎也(熊本赤十字病院 リハビリテーション課)
池永 愛(医療法人桜十字 桜十字病院 リハビリテーション部)
徳永嵩栄(社会医療法人 長崎記念病院 リハビリテーション部)
岩崎公法(九州看護福祉大学 看護福祉学部 リハビリテーション学科)
松山 裕(医療法人社団 慶仁会 川﨑病院 関節症センター)
二宮省悟(九州看護福祉大学 看護福祉学部 リハビリテーション学科 研究代表者)
PFProp®実験前後における座位の仙骨傾斜角に、参照値との差で有意差が認められ、トレーニング前後の変化量は、静的立位(総軌跡長)において優位に減少していた。
PFProp®は、最近、高齢者の尿失禁予防・改善を目的に開発された商品。PFProp®は簡単に利用しやすく、尿失禁の改善以外に姿勢やバランスに関して使用者から良好な反応を得ている。しかし、PFProp®に関して研究報告はなく、客観的な効果検証はなされていない。そのため、PFProp®が姿勢とバランスにどのような影響を与えるのか検討した。
検討方法は、大学の健常な学生81名を、何もしない群、PFProp®を使わずにトレーニングする群、PFProp®を使ったトレーニングをする群の無作為な3群に分類。実験初日に3群ともスパイナルマウスによる姿勢、Wiiボードによる重心動揺を測定、2週間後に再度、3群とも計測を行った。
結果はグラフに示す通り、PFProp®実験前後における座位の仙骨傾斜角に、参照値との差で有意差が認められるとともに、実験群ではトレーニング前後の変化量は、静的立位(総軌跡長)において優位に減少していたことが示唆された。